DCライフスペースは、自然エネルギーとITを駆使した地産地消型電力システムとライフスタイルを提案するための実証実験スペースです。
私たちの身体をとりまく細々としたモノやエネルギーとの関係を繊細にデザインすることで、壁や部屋によって生活行為が区切られるのではなく、日常の生活の一連の動作が自然につながっていく空間となっています。
日々の暮らしのなかでの、「座る」「立つ」「かがむ」などの様々な姿勢は、身体寸法とと台や床との高さと関係しています。ここでは、新しい電力供給システムを備えた、5.7mの「DCテーブル」を部屋の中心に置き、まわりに高さの異なる「起伏床」をめぐらせる、様々な姿勢での暮らし方を見せられるようにました。
エネルギーの供給源であるDCテーブルは、座ってくつろいだり、立って作業をしたり、時には友人と楽しく過ごしたり、多様な日常生活をサポートしています。LED照明は身体に近い存在として、シーンに応じた明るさになるようデザインされています。カーテンは季節ごとに素材を変え、各月ごとの降雨量や日照量をあらわしています。
スマートフォンでエアコンや照明器具のON/OFFだけでなく、生活シーンごとの必要な気温や明るさ調整もできます。
手洗いの排水からつくられた小さな電気は、給水器の人感センサーの電力として使われます。
持ち運び可能な蓄電池をテーブルの下にセットすると、卓上で様々な機器を使うことができます。
自然エネルギーとITを駆使した地産地消型電力システムとライフスタイルを提案するためのスペースの設計です。限られた空間で、暮らしの様々な活動を見せるために、新たに壁をつくるのではなく、家具・しつらえなど人が直接触れるものを操作して、生活空間をかたちづくることを試みました。
日々の暮らしのなかでの、「座る」「立つ」「かがむ」などの様々な姿勢は、身体寸法とと台や床との高さと関係しています。ここでは、新しい電力供給システムを備えた、5.7mの「DCテーブル」を部屋の中心に置き、まわりに高さの異なる「起伏床」をめぐらせる、様々な姿勢での暮らし方を見せられるようにました。
エネルギーの供給源であるDCテーブルを中心として、立って作業をしたり、座ってくつろいだり、時には友人と楽しく過ごしたりするなどの日常生活が営まれます。LED照明やカーテンも、この空間のために特別にしつらえました。
私たちの身体をとりまく細々としたモノやエネルギーとの関係を繊細にデザインすることで、壁や部屋によって生活行為が区切られるのではなく、日常の生活の一連の動作が自然につながっていく空間をつくることができました。ここでは、生活することと、エネルギーを生み出して上手に使うことが緩やかにつながるライフスタイルをみていただくことができます。
場所:東北大学大学院環境科学研究科
竣工:2010年6月
プロデュース:田路和幸/小野田泰明
デザイン:錦織真也/小田和弘/古川柳蔵
照明設計:岡安泉
照明システム設計:品川通信計装サービス
カーテン:安東陽子(NUNO)
家具:イノウエインダストリイズ等
協力:阿部一仁(小野田研究室)
写真:高橋由貴彦
グッドデザイン賞2012
DC Life Space
Site : Graduate School of Environmental Studies, Tohoku University
Date : Jun 2010
Produce : Tohji Kazuyuki, Onoda Yasuaki
Design : Nishikori Maya, Oda Kazuhiro, Furukawa Ryuzo
Lighting design : Okayasu Izumi
Lighting System design : Sinagawa Tsushin Keisou Service Ltd.
Curtain : Ando Yoko
Furniture Fabrication : Inoue Industories etc.
Cooperate : Abe Kazuhito (Onoda Lab.)
Photo : Takahashi Yukio
GOOD DESIGN AWARD 2012