「ランドスケープから見えてくる建築と都市」レクチャー記事UPと山越健造さんよりオススメ参考文献のお知らせ

昨年末の「ランドスケープから見えてくる建築と都市」のレクチャーリポートができあがりました!

建築をかんがえるシリーズ VOL.5「ランドスケープから見えてくる建築と都市」

 

また、講演者の山越健造さんより、参考文献をお寄せいただきました。

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・Influential Gardeners The Designers Who Shaped 20th-Century Garden Style / Andrew Wilson
・動いている庭 / ジル・クレマン
・作庭記
・思考としてのランドスケープ 地上学への誘い ―歩くこと、見つけること、育てること / 石川初
・図説 景観の世界 人類による環境形成の軌跡 / ジェフリー・アラン・ジェリコー、スーザン・ジェリコー
・大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち /    藤井一至
・Dick Beijers tuinkunst  / Dick Beijers
・Dieter Kienast / Martin R. Dean、Udo Weilacher
・Derek Jarman’s Garden / Derek Jarman
・Dream Plants for the Natural Garden / Henk Gerritsen、Piet Oudolf
・日本庭園史体系 / 重森三玲
・庭 こころとかたち / 重森三玲
・庭の意味論 / M.フランシス、R.T.ヘスターJr.
・The Hillier Manual of Trees and Shrubs
・風土 人間的考察 / 和辻哲郎
・Perennials and Their Garden Habitats  / Richard Hansen、Friedrich Stahl
・Bold Romantic Gardens / Oehme and Van Sweden
・Rain Gardens / Nigel DunnettAndy Clayden
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 個人的には重森三玲の本が気になっていたのですが、「日本庭園史体系」は重森が作庭とともに行ってきた庭の実測が元になってできた本ですよね。作庭を志す方にとっては本当に手元に置いておきたい本なのかも知れません。
 和辻哲郎は「古寺巡礼」のイメージがあったのですが、「風土 人間的考察」は歴史、地理、哲学を網羅しつつ旅に出た時のような深く貴重な考察が得られそうです。
 石川初さんの本は、初心者にもとっつきやすい内容かと思います。2011年に、石川さんと、仙台の地形をフィールドワークで歩くことがありました。ガイガーカウンターを持っていろんなところを計測しつつ、GPSも駆使して精力的に歩かれていたお姿が印象に残っています。その後、慶應義塾大学へ移られ、今は研究活動もされています。
 最初に挙げていただいてる、「Influential Gardeners」は洋書ですが、副題にあるように、20世紀の庭園を形成した主だった造園家が紹介されているので、近現代の海外の庭の流れを掴むには良い本のようです。
 ジル・クレマンは映画にもなっていましたね。
 全部読破するのはなかなか大変ですが、「積んどく」価値有りなものも多数ご紹介いただきました。新型コロナの収束がまだ見えてこないこの期間、本や映像、緑に触れることでぜひ豊かなな時間をお過ごしください^^。
(錦織真也)