六甲山山頂公園内の芝生広場にある1本の松の木。二股に分かれた幹の間を通り抜ける橋を架けた。
約10mのスパンを、150mm角の湾曲集成材によるアーチで飛ばしている。
橋の幅はおよそ500mm。
木の形がきっかけにした空間体験。
段板詳細。
会期中の様子。特に小さな子供に人気を博した。
樹木の通り抜け
年に一度開催されるアートフェスティバル「六甲ミーツ・アート芸術散歩」のためのインスタレーションです。六甲山山頂の公園「六甲山カンツリーハウス」内に約70日間設置されました。
この場所は公園入口から階段を下りてすぐの、なだらかに傾斜した芝生広場で、たくさんのひとが思い思いに過ごすことができます。ここには何本かの松の木が生えており、うち一本は大人の胸の高さ辺りから二股に分かれて伸びています。幹と幹の間はちょうど人ひとり分です。
ここに橋を架けました。
二股の松は視覚的なシルエットから体験される空間となり、松の木の「こちら側」と「あちら側」が認識され、幹の「間」はそれらを繋ぐ新たな風景に気付かせてくれます。
場所:兵庫県神戸市灘区
竣工:2014年9月
解体:2014年11月
設計:小川泰輝
構造設計:黒岩裕樹(黒岩構造設計事ム所)
施工:昭和住宅
監理:小川泰輝, 錦織真也
Passing through a tree
This is an installation project part of the annual art festival ‘Rokko meets art 2014’.
Site is a park in the top of mount Rokko.
In the gently sloping lawn open space, there are many pine trees.
I focused on the one of the pine trees is in forked shape.
And I installed a bridge in between the trunks.
The in-between space gives us a new perspective and a spatial experience.
Site : Nada-ku, Kobe, Hyogo, Japan
Date : Sep. – Nov. 2013
Design : Hiroki OGAWA
Structural engineering : Yuki KUROIWA (Kuroiwa Structural Engineers)
Construction : Showa Housing
Supervision : Hiroki OGAWA, Maya NISHIKORI