都市の環境は、植物にとって決して良好とは言えないが、それでも植物は、植え込みの根元や舗装の割れ目、軒樋の中等、都市のスキ間を見つけては、たくましく生い茂っている。本作品では任意に穿たれた大小さまざまなスキ間に、植物の居場所をつくるだけでなく、人間の居場所もしつらえている。スキ間を棲家とする植物とともに居ることで、都市生活者としての私の中に、都市を棲家とする生物としての私を感じることができる。
植物と人間の居場所を等価にあつらえたベンチ。
植物と同じ視点で座ることで、人間対植物という関係ではなく、都市の自然の一部としての人間と植物との関係を構築する。
場所:兵庫県 神戸市
竣工:2016年
設計:錦織真也
協力:有限会社近藤木工、やまがホーム株式会社、有本優史郎、伊勢本尚也、湯浅一葉、青野整郎、錦織康宏、 小川泰輝
Bench that places equal importance on accomodating plants and accomodating Humans.
Location : Kobe, Hyogo, Japan
Design : Maya nishikori
Model and Furniture Cooperation : KONDO Furnishing, Yamaga Home, Yushiro Arimoto,Naoya Isemoto, Kazuha Yuasa, Seiro Aono, Yasuhiro Nishikori, Hiroki Ogawa
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